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  since 2011/01/07
  last update 2012/04/20  本ページ末尾へ調整時に使用した資料をup 

「・・・高周波な生活(の一部)
IC-706MK2 基準発振周波数の調整

 取扱説明書で言うところの「基準周波数の校正」の作業。
 記録を残す事にしたけど、当然フンドシ型。

  以下の画像はクリックすると、
  撮影時の元サイズで表示されるので重いと思う。


発端(?)

 中古IC-706MK2の動作チェック中に中波NHK第1放送(891kHz)を受信するため、
 891.000kHzに合わせて、USBとLSBを切り替えたら・・・あれ?音程がズレてる。
 
 ということで、無線機テスターに接続して送信周波数を確認したら
 145.000MHzにて約1kHz周波数が下にズレているのを確認。
   (写真紛失orz 約-890〜-950Hzのズレだった)


(1)
 こんな感じで測定。
 周波数カウンター(Anritsu MF76A)を、IC-706MK2の取説P58に従い接続。
 IC-706MK2を1hくらいヒートランしたのが下↓の状態

IC-706MK2基準発振周波数調整全景1
 測定値のアップ。(MF76Aの表示はこの辺の値で安定していた)
 基準周波数60.000000MHzに対して59.999873MHzと、-127Hzの偏差。
基準周波数から、127Hz下で発振してる状況


(2)
 サービスマニュアルだと L34 & L36 で調整しろって書いてあるけど、
 面倒(w)なので、 取扱説明書に記載のR60で調整 してみる。。。。。

IC-706MK2基準発振周波数調整中
 調整棒の右側に見えているリード線はデジタルテスターのマイナス側で、
 周波数調整の前にサービスマニュアルに従い各CPの電圧を調整。
 (周波数を調整するとCP1&CP2の電圧が若干変わるので相互に調整を2〜3回繰り返す事になる)


(3)
 周波数調整とCP1&CP2の電圧調整を繰り返して、
 とりあえず60.000000MHzまで追い込み。

IC-706MK2基準発振周波数調整中
 しばらく見てると、最後の1Digit(1Hz台)が0と1を交互に表示


 ・・・するのが 我慢ならん w
(いや、誤差1Digitなんだからカンベンしてやれよ という声も・・・(笑)


 そんな訳で、長期戦へ突入し、0.1Hz台まで追い込む事に。
 (完全に趣味の範疇なのでここまで必要かどうかは不明だけど、これだけで2h弱消費)
IC-706MK2基準発振周波数調整中

   ・・・どうだ、+0.3Hzだぞ。これなら文句ないだろ?> 俺 



<1>
 調整完了後に周波数表示を891.000kHzに合わせ、
 中波NHK第1放送(891kHz)をUSBで受信。
 その後LSBに切り替えても音程がほとんどズレて無い様に聞こえる事を確認。
 これだと送信周波数も大体合ってるでしょう。

<2>
 測定環境:下記の測定器を周囲温度15〜6℃の部屋でヒートラン6h後に使用。
  無線機テスター:安藤AH-5411S (2010.10横河で修理校正済み)
   ・なんか1Hzオーダーで誤差があるような気がするけどオーブン内蔵。
  周波数カウンター:アンリツMF76A (-7x10^-7乗位の偏差があったので2010.10 調整済み)
   ・校正済みの ADVANTEST R3273から出ている10MHz基準発信器出力、
    校正データ見ると『+0.1x10^-8乗』を用いて調整校正。

  送信周波数を測定したときは、
  AH-5411SのリアにあるRF-Monitor端子からMF76Aへ同軸を接続して、MF76Aで測定。
   (ちなみにAH-5411Sの周波数表示も1Hz台ではMF76Aと揃うので・・・周波数は合ってるみたい)

<3>
 今回の調整で60MHzの基準発振を+0.3Hzまで追い込みましたが、
 実際の使用状況下での周囲温度や機器本体からの発熱により、
 ドンドン周波数がずれるでしょう。(たぶん)
 そう考えると1Hz台の表示でピッタリ合っていればOKな気がします。完全に好みの範疇ですw

  ・・・よく考えたら、Hi-Resolモードで測定すりゃ早かったんじゃないかと(苦笑

<4>
2011/01/13, 20:05
IC-706MK2の送信周波数測定結果UP。
 60MHzの基準発振周波数を調整した後で確認していなかった送信周波数のズレ具合を測定。

IC-706MK2基準発振周波数調整後の145M送信周波数確認
 調整前(写真ナシ)は約-1kHzのズレ、
 調整後は写真の通り+20Hz以内のズレに。
 但し、RTTYで連続送信とかしてるとスグに加熱されてIC-706MK2本体の温度が上がり、
 どんどん周波数がズレていくと思われる。
 (面倒だからその検証はナシ/先の調整時の感触では、暖まると上にズレるのではないかと思われる)
 


 2011/01/14
 今回の調整で使用したMF76A、ちょっと問題あったみたいorz
 スペアナR3273(校正データ見ると+0.1x10^-8乗)に装備されている周波数カウンタ機能での
 測定結果と比較したところ、400MHz帯で数10Hz〜数100Hzくらいズレている事が発覚w
 確認のため複数台あるR3273を使って、出力されている基準発信の 10MHzを MF76Aで測定すると、  2Hzくらいズレてるorz

 そんな訳で、校正済みのR3273の出力を利用してMF76Aの基準発振器の調整を行う事に。
 (そちらは今後、別に公開予定)←2011/01/15 Anritsu製周波数カウンタ MF76A 基準発信周波数 調整 で公開


 2011/01/22
 遠くの中波放送局受信やHF帯で放送局受信の際、某国からの混信等から逃げるために
 サイドバンド受信するわけですが・・・ やはり若干USB/LSBで音程変わるのが気になる。
 上記の通り周波数カウンタMF76Aの自家校正(調整)が終了したので、
 再度「IC-706MK2 基準周波数調整」を行う事にした。

 別なページ IC-706MK2 基準発信周波数の再調整 で公開。


 2012/04/20
 手元の資料を整理していたら、調整時にプリントアウトして使っていたサービスマニュアルに
 誤記修正とかポイントを手書きで注釈していた物が発掘されました。

 折角なので同じ事を今後行う時のためにAcrobatで注釈入れて保存したので公開。
 (無論、自分の忘備録という意味もアリ。)
 サービスマニュアルからの抜粋ページに注釈つきのPDFファイル


ここに記載の事やその他で質問&苦情があれば、
某巨大掲示板のスレ↓にでも書いて下さい。
[Icom]IC-706 Mark-1[アイコム]
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/radio/1212125302/

 ・・・時々みてますw




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