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 since 2022/04/09 初期作成
 update 2022/04/17 3.5MHzでの成果を追加

「・・・高周波な生活(の一部)
 コメット製 CHV-5α(アルファ)で3.5MHzに出る実験をしてみた
  (改造?になるのか?w)

★2021/9、コメットのCHV5α(アルファ)をV型水平に突き出し設置。
 夜間のVOLMETや航空路管制を受信してみると・・・意外といい。
 国内向けオンリーだけど、7,14,21MHzはそれなりに飛んでるっぽい。


そうだ、国内コンテストに出よう

●2022/4/9朝、翌週に開催される
 「オール東北コンテスト」への参加を決めた。
 でもなーベランダアンテナじゃ飛ばないし、
 せっかくだからマルチバンドで局数稼ぐ?

●じゃあ3.5MHzにも出る必要あるなー、
 MD200のコイル「MDC80」を買うかなー? と、
 通販サイトを眺めていて・・・「はっ!」っと気がついた。

 「CHV-5αのエレメントに電線追加すりゃいいんじゃね?」 と。(笑)
 ベースローディングなMD200より、その方が飛びそうな気がするし。


机上(&脳内)検討〜実験へ(2022/04/09)

●色々計算し(たのか?)CHV-5aの「7MHzエレメント先端」 に 、
 2.5〜3m位の電線を接続すれば3.5MHzに同調できそうな、
 そんな気配がする。(気配かよw
 昔、練馬のアパートに一時的に住んでいた時、
 サガ電子SD600?SD660??にオプション7MHzコイル付けて出てた事がある。
 そこに3m位の電線付けて3.5MHz帯に出たという、
 遠い記憶のほうが優勢だったりする訳で・・・

●接続する電線は何にするか・・・IV線か?
 芯線1.6mm(単線)で外径3.2mmのは約26g/m。
 芯線2.0スケ(より線)で外径3.4mmのは約27g/m。
 ホームセンターで売ってるIV線って、
 大体これより太いのしか見たことが無い気がする。

●あまり重いと短縮コイル先端エレメントが「グニャリ」となって格好悪いかも?
 もっと軽くて調整しやすい物は・・・・ あ!あれがある!

●そして出てきたのが、通信工事やってる人なら誰でも知ってる、
 「0.5-4TJVカロクミ」
 俗に言う「4コ撚りジャンパー線」。
 これだと単線被覆付きが4線撚りで約12g/mと軽い。
 4線撚りなので、柔軟性もあって扱いやすい。

  (以下画像はクリックで拡大すると思われ)
 

●芯線が0.5mmで細いけど4本撚りだから2.0mm相当?

●昔々、ジャンクで貰ったAWG28(芯線約0.3mm)で作った
 21MHzの隠密DPは10Wでも焼けなかった。
 2.0mm相当なら50Wで燃えることも無いだろう。(笑)

●断面積でいえば 「π×半径の2乗」で、
 1芯当たり約0.196mmSQの、×4で約0.78mmSQ位。
 でも高周波だから表皮効果が大事だし、単線よりは良いだろ?
 でも被覆つき電線4コ撚りで・・・どうなるんだろう?


 ・・・答えは、やってみなくちゃ分からない。




<1>
 実験開始!!
 前出ジャンパー線を約3m長に切り出し、
 エレメント先端付近へグルグル巻き付けて接続。
 ワニ口クリップより接触面積は大きいし、
 実験だからコレで良いのだ。
 
 
 

<2>
 先端部を折り返して同調点を探るという構造にしてみた。

 なお、絶縁被覆がついている電線でコレをやると、
 なかなかSWRが下がらない事は経験上よく知っているが、
 最終形が決まっていないので、コレで行く事に。

 大凡の長さが決まってから切っても良いし、
 なんなら4芯それぞれ長さを変えてみるとか。

 SWR計で計って2以下なら使えるっしょ?
 くらいの、軽い気持ちで。
 

<3>
 こういう時は「nanoVNA」が便利(しみじみ)。
 スペアナ出して方結繋いで、という手間から解放されて最高。
 開発者のTT@北海道(edy555)氏!ありがとう!(笑)

 しかもベランダアンテナなので、
 「給電部へnanoVNAをほぼ直結」できて、
 手元ですぐ長さを調整可能というのがラク過ぎる。
 

<4>
 電線先端の折り返し部分を調整し、同調点が見つかった。
 3520kHzでSWR=1.3程度、すげぇ。
 3510〜3530kHzでSWR=2.0以下でバッチリ。

 被覆付き電線4コ撚りでどうなるか?と思ったがうまくいった。
 「だから、やってみなくちゃ分からない、大科学実験で。」(笑)

 下画像は、nanoVNA様の表示画面。
 

<5>
 実際の設置状況。
 電線長は、巻き付け部を除いた折り返し先端まで約2.5m。
 ちと長いな・・・目立つから夜中にしか実用できないな、これは。
 3.5M帯だから夜間がメインだー、丁度いいか。
 

 これで、
 「CHV-5α用3.5MHz帯延長エレメント」の実験が成功した。

 ・・・そそくさと取り外し、次週のコンテストまで待機。


3.5MHzでの成果(4/17夜に追記)

・先週実験した「CHV-5α用3.5MHz帯延長エレメント」を接続!
 4/16〜17開催のオール東北コンテストへCWオンリー参加。

・CHV-5αの給電部地上高は約4.5m、
 しかも移動局50Wという条件で、
 23時台〜翌01時台に3.5MHzで17QSO達成。

・青森以外の東北各県の他、
 14茨城と102留萌が出来たのはビックリ。
 CQ出したら05山形から呼ばれて更にビックリ。
 耳が良い相手局の皆様のお陰です。<(_ _)>

・他に、1と0エリアの局が数局聞こえた。
 一応呼んでみたけど無反応。
 これはしょうがないよなー、と。

・CHV-5αベランダ突き出し設置で運用時は
 斜め上45度〜水平90度〜斜め下45度と、角度を無段階変更可能。
 斜め上45度と水平90度で相手局のSが3〜4程度変わるのは面白かった。
 しかも、「どちらが強いというわけでは無い」というのが面白い。
 地上から延長エレメント電線の先端までの、高さが影響しているのだろう。

・ちなみに、コンテスト自体は3.5MHzで夜中の2時過ぎまで粘った。
 で、寝て起きたらもう10時過ぎてて・・・
 一応7MHzにも出たけど大してQSO数は延びず(苦笑)


改善案というか改良案というか・・・

・エレメント延長用電線をぶら下げているだけなので、
 ちょっとした風でフラフラ揺れてSWRが激変する。

・なので、7MHzエレメント先端部約380mmに
 延長エレメント電線約2.5mで合計約3m、
 これを一本物のエレメントにすれば「垂れ下がり電線」より飛ぶかも?

・でも3m弱の2〜3mmφ一本物ステンレス棒(線?)って売ってるのか?
 1.5m物は昔ホームセンターで見た記憶があるけど、
 最近見かけるのは1m物ばかりなので・・・
 1m+1m+0.8mの3本継ぎで先端エレメント長で調整?

 どっちにしろ、重くて7MHz用コイルがもげるのではないだろうか?(笑)


・なお、「α(アルファ)」が付いていないCHV-5でも、
 なんならダイヤモンドアンテナのHFV-5でも、
 同様に延長エレメント(電線)を接続すれば・・・
 お手軽に3.5MHzに出られるのではないかと。

・但し設置場所の周辺環境による影響が大きいので、
 延長エレメントの長さはカット&トライで決めるしかないと思われ。





・・・また文章ばかりのページを作ってしまったが後悔していない(何w



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