2006年6月頃にDR-620に対して
「12dB SINAD 感度を測定」した状況&結果に対して、
「測定方法(条件)違うんじゃね?」と、ツッコミがあったので・・・
12dB-SINADの測定方法について記録を残す事にした。
(ツッコミがあったのは、例の某巨大掲示板)
なお「SINADとは何か?」について解説はしていません。
一般的な無線機における、12dB-SINAD「測定条件」についての推察です。
★2021/01/28、遂に堂々と最終更新www
ALINCO製DR−620を例に取り、若干の推察
では・・・
12dB-SINADの測定についてググるとすぐ出てくる
「測定方法」 http://www.ohendan.com/rf/sokutei/sokuteiho.htm
「FM受信機の測定1・・・・SINAD法」 http://homepage2.nifty.com/oendan/rf/sokutei/sokuteiho.htm(リンク切れ)
には 「60%変調」 という表記があります。
それじゃ・・・ってんで、
実際に色々なメーカーの 業務用無線機(車載型・ハンディ型・基地局用等)の、
社内検査成績書(工場検査成績書とか)などを見ると、
「70%変調」での12dB-SINAD測定を社内検査の規定にしている所が多い、というかほとんどが70%だった・・・
じゃあ、
「どっちが正解?」「アマチュア無線機ではどうなの?」って事になりますが
上記の通り、アルインコは70%変調で規定している事になります。
(DR-620だけの規定ってことは無いだろうから、同社のアマ機全体+特小も含むでしょう)
「他のアマ機(特小含む)メーカーではどうなんよ(゚Д゚)ゴルァ!!」って言われても正確にはワカラン(´・ω・`)ス
(他のアマ機全体+特小を調べるのなんて面倒)
正確には分からないけど、わかっている情報から推察してみると
(1)ほとんどのアマ機のカタログには小さく [ *定格の測定はJAIA測定法によります。] って書いてある。
このJAIA測定法では「FM標準変調は最大周波数偏移の70%」 と
規定されている「らしい」 ので、
受信感度測定時のSSG出力も当然70%変調波と思われる。
(2)と、いうことはほとんどの民生用トランシーバ、アマ機のカタログに載ってる受信感度は
70%変調波による12dB-SINAD測定値デナイノ(`・ω・´) ?? と推察。
このへんから愚痴
・要は「こういう条件で測定しました」って明記すれば良い 事だと思います。
(一部のメーカーでは定格の所に「3.5kHz/dev」とか「1.75kHz/dev」と書いてあったりもする)
そして比較するためには、同じ条件で測定すれば良いってだけの話で。
・問題点は、その測定条件が
「なんとか規格」とか「JAIA測定法」って明記されていても、
その中身がすぐ確認できないから具体的な測定方法/測定条件が判らない って事。
・JAIA 日本アマチュア無線機器工業会も 、測定法を決めているなら、
せっかく専用のホームページがあるんだからソコでpdfででも公開するべきだと思う。
最近はそんな事も、ほぼ無くなったな・・・(遠い目