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since 2006/07/04
update 2017/02/25(リンク修正)
last update 2021/01/28(JAIAが作った資料を発見)

・・・高周波な生活(の一部)
 12dB-SINAD測定時の規定(測定法)について個人的見解・推察など
  2021/01/28 遂に堂々と最終更新www

測定した結果に対して「測定方法違うんじゃね?」と、
ツッコミがあったので、12dB-SINADの測定方法について記録を残す事にした。


ALINCO製DR−620を例に取り、若干の推察


DR−620のサービスマニュアルに記載されている測定条件(抜粋)
 SSG出力  :1kHz変調 3.5kHz / Dev
 スピーカー出力:8Ω終端 50〜100mV

 <以下原文>
  If without instruction,SSG output is MOD 1KHz 3.5KHz/DEV.
  Standard Modulation is also based above.
  Speaker load is 8Ω and Output is 50 〜 100mV.
  クリックで大きくなります↓
     
  上記から、ALINCO社内では
  「±5kHz帯域の70%変調で 3.5kHz/Dev」
  と、SGの出力を規定していると思われます。

では・・・
  12dB-SINADの測定についてググるとすぐ出てくる
   「測定方法」 http://www.ohendan.com/rf/sokutei/sokuteiho.htm
   「FM受信機の測定1・・・・SINAD法」 http://homepage2.nifty.com/oendan/rf/sokutei/sokuteiho.htm(リンク切れ)
  には 「60%変調」 という表記があります。

それじゃ・・・ってんで、
  実際に色々なメーカーの 業務用無線機(車載型・ハンディ型・基地局用等)の、
  社内検査成績書(工場検査成績書とか)などを見ると、
  「70%変調」での12dB-SINAD測定を社内検査の規定にしている所が多い、というかほとんどが70%だった・・・

じゃあ、
  「どっちが正解?」「アマチュア無線機ではどうなの?」って事になりますが
  とりあえず上記の通り、アルインコは70%変調で規定している事になります。
  (DR-620だけの規定ってことは無いだろうから、同社のアマ機全体+特小も含むでしょう)


「他のアマ機(特小含む)メーカーではどうなんよ(゚Д゚)ゴルァ!!」って言われても正確にはワカラン(´・ω・`)ス
   (他のアマ機全体+特小を調べるのなんて面倒)
正確には分からないけど、わかっている情報から推察してみると

(1)ほとんどのアマ機のカタログには小さく [ *定格の測定はJAIA測定法によります。] って書いてある。
   このJAIA測定法、「FM標準変調は最大周波数偏移の70%」と
   規定されているらしい ので、
   受信感度測定時のSSG出力も当然70%変調波と思われる。

(2)と、いうことはほとんどの民生用トランシーバ、アマ機のカタログに載ってる受信感度は
   70%変調波による12dB-SINAD測定値デナイノ(`・ω・´) ?? と推察。

  ・・・誰かJAIA測定法ってのを下さい(w


2008/01/30追記
 ・最近バーテックススタンダードのHPを見る機会があって気が付いたんですが、
  定格の所に「JAIA測定法による」っていう注記が無いんですね。
  (カタログには載ってるのかもしれないけど)
2011/01/13追記
 ・アイコムのIC-706(無印とMK2)のサービスマニュアルを見たら、
  標準変調は±3.5kHzらしい記述を見つけました。
  (つまり±5.0kHzの70%です)

  受信感度の所に「12dB-SINAD」とだけ書かれていて注釈が無い場合は、
  1kHzの60%変調で測定/規定している可能性もあるのではないかと思います。


このへんから愚痴

 ・要は「こういう条件で測定しました」って明記すれば良い事だと思います。
  (一部のメーカーでは定格の所に「3.5kHz/dev」とか「1.75kHz/dev」と書いてあったりもする)
  そして比較するためには、同じ条件で測定すれば良いってだけの話で。

 ・問題点は、その測定条件が
  「なんとか規格」とか「JAIA測定法」って明記されていても、
  その中身がすぐ確認できないから具体的な測定方法/測定条件が判らない って事。

 ・JAIA 日本アマチュア無線機器工業会も 、測定法を決めているなら、
  せっかく専用のホームページがあるんだからソコでpdfででも公開するべきだと思う。


2021/01/28追記
 ・後輩にアナログなFM無線機の受信信号の処理を説明する流れで
  SINADの測定手順を説明(笑)した。その流れで、なんとなく久しぶりにググったら・・・

  「ハムフェア2016」イベントコーナー で実施された、
 <JAIA技術委員会「FM電波が耳に聴こえるまで 〜感度だけじゃないぞ!レシーバーの基本性能ってなんだ?〜」>
  というコーナーでスライドを使ったっぽい。その際のファイルを発見しました!

 ・JAIAのサイトのリンク→  ★イベント時にJAIAが作成したスライド(PDFファイル/3MB以上注意)★ 

スライドイメージ↓
  
  (個人的忘備:リンクが切れる前にファイルを保存救出済み→3MB以上でftp-upload出来ず)

 ・このPDFファイルの 29ページ目 に、
 「1kHz の変調信号を最大周波数偏移の70%に設定して
  信号発生器で電波を作り、アンテナコネクターから受信機に入れます。」
 と、明記されています。
  

 ・この記述により、 [JAIA測定法] では12dB-SINAD測定時のSG設定は、
  「70%変調」と決めている
と、いう事が判明しました。


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 参考までに・・・(実際の経験から)

   実際の業務用無線設備で定期検査時(電監検査)で、事前に提出する測定データは
   70%変調での12dB-SINAD測定結果を記載する場合が殆ど。
   で、実際の定期検査受検時に「では12dB-SINAD計ってみてください」って言われる事がある一方で、
   「試しに20dB-NQS計ってみて」って言われることも・・・まぁ時々ある。

         「・・・だからどうなの?何なの??」とか言わないで(笑)